ネパールおよびチベット自治区から音海省にかけての海抜3000〜4000メートルの高山地帯に生自するチベッタンシープ(チベット羊)から採れる極めて良質の手紡ぎウールを使用して織り上げられたチベット織りの段通です。
チベット結びと呼ばれる独特の結び方は表面のテクスチャーが味わい深い凹凸があって、その質感が面白いことから、欧米を中心に世界的に人気が高まっています。
1フィート当たり45段で織り目は粗いのですがザックリとした風合いでボリューム感のある段通ラグです。一搬的な他の段通などと比べウールの質が非常に良いので肌触りも最高です。
未来永劫の地
『一日の中に四季がある』といわれるチベットの人々の暮らしは激しい自然との戦いであり、大地との共存だ。
果てしなく続く大草原の広がりの中、悠々と旅を続ける遊牧民。4500メートルの
標高と、厳しい自然環境の中、羊達を追いかけながら、きわめて良質な羊毛(高原ウール)を生み出していく。その羊毛が、チベタン毯通の素材です。
また、チベットの人々の目を見張るほどの色彩感覚、装飾の多彩さ、華麗さも、
チベタン緞通に十分生かされている。
チベットの人々の一生は、久遠の旅である。
終わりない時の流れの中で、一心に絨毯を織り続ける人々。
チベタン緞通が耐久性に優れ、一生ものといわれる所以もここにある。
未来永劫、久遠の旅は果てることなく、チベタン緞通の中に受け継がれていく。